アクセス数が減った=失敗、ではない
「アクセス数が下がったんですけど、サイトが悪くなったってことですよね?」
こう聞かれることが本当に多いです。
でも、アクセスが減ったからといって、それが“悪い変化”とは限りません。
むしろ、目的を整理して運用しているサイトほど、アクセスは一時的に減ることがあるんです。
たとえば、以前は「なんとなく情報を探している人」も含めて多くのアクセスを集めていたサイトが、
改善によって「問い合わせをしたい人」だけが来るようになったとしたら?
アクセスは減っても、実際の成果(コンバージョン)は上がっているはずです。
つまり、“アクセス数”という数字だけでは、本当の成果は見えないということ。
アクセス数が減るとき、実は「無駄な流入」が整理されていることが多い
アクセスが減る原因の多くは、「不要な流入」が減ったケースです。
特にGoogle検索のアルゴリズムは年々精度が上がっており、
“なんとなく”や“間違って訪れた”ユーザーは除外されやすくなっています。
- 自社のサービス対象外の地域からのアクセス
 - 内容を理解せずに離脱する短時間訪問
 - 検索意図のズレたキーワードでの流入
 
これらが減るのは、むしろ良いことです。
本当に見てほしい相手──つまり見込み客に絞られてきているという証拠だからです。
数字の“減少”を怖がるよりも、まずは「どんな人が残っているか」を確認することが大切です。
見るべきは「数」ではなく「質」──指標を変えるだけで見える景色が違う
アクセス数は「人気度」を示す数値ではありますが、
ビジネスサイトにとって本当に大切なのは“目的達成率”です。
Googleアナリティクスなどで見るときも、「セッション数」よりも以下の指標をチェックしましょう。
- 滞在時間:興味を持って読まれているか
 - 直帰率:1ページで離脱していないか
 - コンバージョン率:問い合わせ・資料請求・予約などの行動につながっているか
 
この3つを見れば、アクセス数が減っても“質の高い訪問”が増えているかどうかがわかります。
つまり、アクセスの「中身」が良くなっていれば、それは成功なんです。
アクセス減少時に確認すべき3つのポイント
アクセスが落ちたときに慌てず、冷静にチェックすべきポイントを3つ挙げておきます。
- ① 検索キーワードの変化
順位が下がったのではなく、「キーワードの意図」が変わったケースもあります。
たとえば「リフォーム 費用」よりも「リフォーム 相場 三重」など具体的な検索が増える傾向があります。 - ② ページの導線・動線の整理後の影響
リニューアルやページ構成の見直しで、URL構造が変わると一時的にアクセスが落ちます。
でも、これは一過性のもの。しっかりリダイレクトを設定しておけば、数週間で安定します。 - ③ 流入経路のバランス
SNSやGoogleビジネスなど他のチャネルが強化されると、検索流入が減っても全体成果は上がることがあります。
数字を“全体のバランス”で見ましょう。 
実例:アクセスが2割減っても、問い合わせが1.5倍に増えたケース
ある製造業のクライアントさんで、アクセス数がリニューアル後に約20%減少しました。
一見、数字だけ見れば「下がった」と思いますよね。
でも実際には、問い合わせ件数は1.5倍。
Googleアナリティクスを確認すると、平均滞在時間が2倍になり、
「会社案内」「設備紹介」「実績紹介」ページの閲覧数が明確に増えていました。
つまり、“本気の見込み客だけが残った”ということ。
この結果、営業効率も上がり、無駄な見積り対応が減ったそうです。
数字を「減った」と見るか、「質が上がった」と見るかで、判断が180度変わります。
“アクセスの減少=失敗”という固定観念を捨てる
Webサイトの目的は、アクセスを増やすことではなく成果を出すことです。
アクセス数を追うことが目的化してしまうと、本来見るべき顧客の動きが見えなくなってしまいます。
もし今、「アクセスが減った」と悩んでいるなら、まずは一度「減った中身」を見てみてください。
- 誰が来ているのか
 - どんなページを見ているのか
 - どのくらい滞在しているのか
 
この3つを整理すれば、アクセスの“質”が見えてきます。
そして、その先にこそ本当の成果が隠れています。
まとめ:数字は“判断材料”であって、“評価基準”ではない
アクセス数や順位、PV…。
どれも大切な指標ですが、それはあくまで“判断材料”のひとつ。
最終的に見るべきは「目的を果たせているかどうか」です。
もしアクセスが減っても、問い合わせが増えているなら、それは間違いなく“成果”です。
数字の変化に一喜一憂せず、
その裏にある“ユーザーの動き”を読み取る。
そこに、サイト改善の本当のヒントがあります。
オフィス・ヒロでは、数字を「結果」ではなく「気づき」に変えるための
アクセス解析・改善提案を行っています。
「数字の見方がわからない」「アクセスが減った理由を知りたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
						