ホームページを作りたい、という相談を受けるとき、ほとんどの方が「何から決めればいいのかわからない」と言う。
デザインなのか。
制作会社なのか。
それとも費用なのか。
ただ、現場で見てきた限り、結果を分けているのは、そうした表面的な選択ではない。
多くの場合、ホームページの成否は、作り始める前の段階で、ほぼ決まっている。
作る前に決まっているもの
うまくいくホームページには、共通点がある。
- なぜ今、作るのかが言葉になっている
- 作らない選択肢も一度は考えている
- 期待しすぎていない
逆に、うまくいかないケースでは、「とりあえず必要だから」「周りがやっているから」という理由が先に立つ。
この時点で、判断の軸が外にある。
制作は手段であって、目的ではない
ホームページは、作ること自体が目的ではない。
問い合わせを増やしたいのか。
信用を補強したいのか。
営業の説明を減らしたいのか。
目的が曖昧なまま進めれば、途中で「思っていたのと違う」という違和感が必ず出てくる。
そして、その違和感は、デザインや機能では解消されない。
このブログで扱うこと
このブログでは、制作ノウハウやテクニックはあまり扱わない。
書くのは、
- 作る前に、何を考えるべきか
- なぜその判断をするのか
- なぜ、その選択をしないのか
制作に入る前の、思考の整理だ。
ホームページを作るかどうか迷っている人が、自分で判断するための材料を残していく。
作らない判断も、立派な成果
相談の結果、「今は作らない方がいい」という結論になることも少なくない。
それは失敗ではない。
むしろ、無駄な投資を避けられたという意味では、成果だ。
このブログは、作ることを急がせる場所ではない。
作る前に、一度立ち止まって考えるための場所として、使ってもらえればそれでいい。