なぜ「休み明け点検」が必要?
長期休暇の間に環境更新や証明書期限切れ、外部サービスの仕様変更が起き、サイトの信頼やCVに影響することがあります。休み明けの最初の業務で、以下の5項目を“短時間で的確に”洗い出しましょう。
1. リンク切れ・リダイレクトの健全性
■ 確認方法
- 主要導線(ヘッダー/フッター/サイド/本文CTA)の内部リンクを手動クリックで点検。
- 外部リンクは数点サンプルで動作確認。短縮URLは最終遷移まで確認。
- 旧URL→新URLの301リダイレクトが崩れていないか主要ページで確認。
■ 改善のポイント
- リンク切れは即修正。重複リダイレクト(多段301)は1段に統合。
- ナビの順序・文言を現状の導線戦略に合わせ最適化(不要項目の整理)。
目安:主要導線のリンク切れ率0%、301は一発で最終URLへ。
2. SSL証明書・ドメイン・サーバーの有効期限
■ 確認方法
- ブラウザの鍵マークとhttps表示を確認。証明書の有効期限をチェック。
- www/非www、http→httpsの正規化が全ページで統一されているか確認。
- ドメイン/サーバーの自動更新設定・請求先メールの受信可否を点検。
■ 改善のポイント
- 期限30日前には更新完了を目安に。オートリニューアル&バックアップ連動。
- http混在要素(画像/JS/CSSのhttp参照)は一掃。
目安:証明書・ドメインともに残存期間30日以上、混在コンテンツ0。
3. 表示速度・LCP/INP/CLSの体感改善
■ 確認方法
- トップ・集客LP・CVページをモバイル回線で体感チェック(3秒以内表示を目標)。
- 画像の重量(hero画像・カルーセル)とフォント読込(使っていないウェイト)を確認。
- 外部スクリプト(タグマネ・計測・ABテスト)の遅延要因を洗い出し。
■ 改善のポイント
- 画像は適正サイズ+圧縮(WebP/JPEG適用)、遅延読込(lazyload)を徹底。
- CSS/JSの不要読み込みを削減。上位表示に直接関係しないスクリプトは遅延実行。
- 自社ホスティングできるリソースは極力内部配信へ。
目安:主要ページの初回表示3秒以内、不要スクリプト0、本番での体感改善を重視。
4. フォーム送信とメール到達率(CV直結)
■ 確認方法
- 実機でフォーム送信テスト(必須/任意、バリデーション、確認画面、完了画面)。
- 自動返信メールの文面・差出人・迷惑判定を確認(Gmail/Outlookで受信確認)。
- 管理側通知メールの到達・重複受信・迷惑メール振り分けを点検。
■ 改善のポイント
- 項目を削減し完了率を上げる。エラー時の説明は短く具体的に。
- 送信ボタンはファーストビュー内にも配置(モバイルは下部固定導線も検討)。
- メール到達率向上のため送信ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)を確認。
目安:フォーム完了率の阻害要因0、主要案件メールの迷惑入り0。
5. 最新情報・価格・実績の鮮度
■ 確認方法
- ブログ/お知らせの最終更新日、季節情報(営業時間/休業案内)の反映状況。
- 価格・サービス内容・スタッフ体制・事例/レビューの古さを横断チェック。
- SNS埋め込み・外部口コミの表示が壊れていないかを確認。
■ 改善のポイント
- まずは短い復帰ポストで最新化。事例とFAQを優先更新してCV導線へ接続。
- 価格表は「改定日」明記、旧情報はアーカイブ化し誤読を防止。
目安:トップから3クリック以内に最新情報へ到達、主要商品・価格は最新。
追加でやっておくと安心な小点検
- バックアップの最新化と復元テスト(本番と同等環境でのリストア確認)。
- 不要プラグイン/テーマの削除、管理者アカウントの棚卸し。
- アナリティクス/タグの動作確認(目標・イベントのカウント漏れがないか)。
まとめ
休み明けは、リンク・証明書・速度・フォーム・最新情報の5点を起点に“現実のユーザー体験”を改善しましょう。数字(速度/到達率)と体感の両輪で確認すれば、信頼性とCVを素早く回復できます。