「考えた」という感覚だけで、先に進んでしまう
前回の記事では、ホームページを作る前に「本当に考えるべきこと」に触れた。
目的、役割、期待する変化。
これを言葉にしないまま進むと、あとで必ず迷う、という話だった。
ただ、多くの場合、そこで終わってしまう。
考えた。話した。一応決めた。
その感覚だけで、次の工程に進んでしまう。
でも実際には、まだ何も決まっていないことが多い。
「考えた気になっている」だけの状態。
判断が曖昧なまま進むと、制作中に必ずズレる
デザインの方向性が定まらない。
文章を書いても、どこかしっくりこない。
修正が増え、理由の説明ができなくなる。
これらは制作の問題に見えるけれど、原因はもっと前にある。
判断の基準が揃っていない。
- 誰に向けたホームページなのか
- 何を期待してもらいたいのか
- どこまで伝え、どこから切り捨てるのか
ここが曖昧だと、その場その場の感覚で決めることになる。
結果、全体がブレていく。
「正解」を探し始めた時点で、少しズレている
よく聞くのは、「成果が出る構成は?」「正しいデザインは?」という問い。
でも、作る前の段階で必要なのは、正解探しではない。
むしろ先に決めるべきなのは、やらないこと。
- すべての人に向けない
- 全部のサービスを載せない
- 今すぐ必要ない情報は持ち込まない
捨てる判断ができていないと、何も選べない。
選べないまま作ると、どこにも届かない。
ホームページは、判断の積み重ねが形になったもの
ホームページは完成品ではない。
判断が積み重なった結果の「途中の形」。
だから、作る前の判断が浅いと、形も浅くなる。
逆に、ここで立ち止まれると、その後が変わる。
- 本当に今、作る必要があるのか
- 誰のための判断なのか
- 急いでいる理由は何なのか
この問いに、すぐ答えが出なくてもいい。
立ち止まって考え続けること自体に意味がある。
作る前に、判断の足場を固める
早く作れば、早く公開はできる。
でも、その後ずっと迷い続ける可能性もある。
一度立ち止まり、判断の基準を揃える。
それができてから作るほうが、結果的に遠回りにならない。
作る前に考える、というのは慎重になることではない。
あとで迷わないための準備。
