loader image

アクセス数が多い=成果が出ている、ではない

「アクセス数が伸びました!」という報告を聞くと、何となく「いい感じだな」と思ってしまいますよね。
でも実際には、アクセスが増えても問い合わせが増えていなかったり、売上にまったく影響がないケースも少なくありません。
つまりアクセス数は“成果の一部”でしかないということです。

特に中小企業サイトの場合、限られた予算と人員の中で運用しているからこそ、見せかけの数字に振り回されるのは危険です。
大事なのは「アクセスが何につながっているのか?」を具体的に読み取ること。
そのために押さえておきたいのが3つのKPI(重要指標)です。

中小企業が注目すべき3つのKPI

1. CVR(コンバージョン率)

アクセス数よりもまず見るべきは「どのくらいの割合で問い合わせや資料請求につながっているか」です。
仮に月間1000アクセスで10件の問い合わせがあればCVRは1%。
アクセスが2000に増えても、問い合わせが10件のままなら、実は成果は変わっていません。
むしろ「数」より「質」を見直すタイミングです。

2. 滞在時間と直帰率

ページに訪れた人が、どのくらいの時間をかけて内容を読んでいるか。
直帰率(1ページだけ見て離脱した割合)が高い場合、興味を持たれなかったか、内容が分かりにくかった可能性があります。
一方で、滞在時間が長く直帰率が低いページは、ユーザーの関心が高く、情報が伝わっているページです。
この「質の高いページ」をどう増やすかが改善のカギになります。

3. CTAクリック率

CTA(Call To Action)は「お問い合わせ」「資料請求」「無料診断」などの行動を促すボタンやリンクのこと。
このクリック率が低いと、せっかくページを読んでも行動につながらないということです。
ボタンの位置や色、文言を少し変えるだけでも数字は変わります。
たとえば「無料相談する」より「まずは話を聞いてみたい方はこちら」とした方がクリックされやすいケースもあります。

KPIを見て“改善サイクル”を回す

数字を取るだけでは意味がありません。
KPIの変化を追いながら、毎月の改善に反映していくことが重要です。
たとえば:

  • 滞在時間が短いページ → 内容を見直す、導入部分を改善
  • CTAクリック率が低い → ボタンの位置や文言をテスト変更
  • CVRが下がっている → 流入元(SNS・広告・検索)を再確認

こうした検証を続けることで、アクセス数の“裏側”にある課題が見えてきます。
数字は正直です。
上がらない原因を探るより、「どの数字を伸ばせば成果が上がるのか」を見極める視点を持つことが大切です。

まとめ:見るべきは“アクセスの中身”

アクセス数の増減に一喜一憂する時代は終わりました。
これからのWeb運用は、ユーザー行動を分析し、ページごとの成果を正確に把握することが欠かせません。
中小企業にとっての「成果」とは、ページを読んだその先の“行動”にあります。
だからこそ、アクセスではなく「行動データ」こそが本当の指標です。

数字はあくまで「判断の材料」。
それをどう読み解くかで、サイトの未来は大きく変わります。
もし今、数字の見方に自信がないと感じたら、一度「KPI設計」から見直してみましょう。
オフィス・ヒロでは、現場目線での改善提案を行っています。

▶ ホームページ基本3ステップを見る

\無料相談・診断受付中!/

オフィス・ヒロでは、中小企業向けホームページの見直し・改善提案を行っています。
お気軽にご相談ください。

▶ 無料相談する

■関連記事:「無駄な集客」から卒業!限られた予算で成果を出すための『少数精鋭KPI』の選び方