“写真を並べるだけ”で終わっていませんか?
多くの工務店サイトで見かける「施工事例ページ」。
ところが、そのほとんどが“完成した家の写真をただ並べているだけ”というケースが多いんです。
確かに施工技術やデザインの良さは伝わりますが、「この工務店にお願いしたい」と思わせるには、それだけでは足りません。
大切なのは「建てた家の背景にあるお客様の想い」や「どんなやり取りの中で理想の住まいが形になったのか」をきちんと伝えること。
つまり、“施工事例を通して信頼を積み上げる”という考え方です。
ストーリーがある事例は“読まれる”
家づくりの検討者は、写真だけではなく「自分たちに近いケース」を知りたいと思っています。
たとえば、
- ご夫婦共働きで家事がしやすい間取りを希望していた
- 実家の敷地内に子世帯住宅を建てた
- 限られた予算の中で自然素材にこだわった
といったリアルな背景があると、「自分たちも相談してみようかな」と感じてもらいやすくなります。
このときポイントになるのが、お客様の声と担当者コメントをセットで載せること。
現場の職人や設計担当がどう考え、どう工夫したかを添えるだけで、ページ全体に“温度”が生まれます。
見せ方ひとつで印象が変わる
施工事例ページでは、構成の工夫も大切です。
単なる「写真+説明文」ではなく、以下のような構成を意識してみてください。
- Before → After の流れが分かる写真
- お客様の要望・課題
- 工務店の提案ポイント
- 施工中のエピソード
- 担当者コメント
- お客様の声
このように整理することで、ひとつの事例が「家づくりの物語」として読まれるようになります。
また、スマホでの閲覧が多いため、縦スクロールでも読みやすい構成にするのもポイントです。
“地域とのつながり”も伝える
地元密着で活動する工務店にとって、“地域の信頼”は大きな強みです。
施工事例の中に「地元の素材を使った家」や「地域イベントをきっかけに出会ったお客様」などの話を盛り込むと、単なる建築紹介にとどまらず、“地域の工務店らしさ”が際立ちます。
また、地名やエリアキーワードを自然に文中に入れておくことで、SEO効果も期待できます。
たとえば「○○市 注文住宅」や「△△町 リフォーム」など。無理に詰め込むのではなく、事例紹介の流れの中で自然に出すのがコツです。
まとめ:施工事例は「技術の証明」ではなく「信頼の物語」
施工事例ページは、技術を見せる場であると同時に、“人柄や姿勢”を伝える最強のコンテンツです。
丁寧に作り込めば、広告以上にお客様の心を動かすページになります。
写真・言葉・構成、どれも「この会社に頼みたい」と思ってもらうための仕掛けです。
今ある施工事例ページを、ぜひ“信頼を育てる場所”として見直してみてください。
