loader image

“サービス内容”だけでは選ばれない時代

個人事業主のサイトを見ていると、「サービス一覧」「料金表」「お問い合わせ」などのページ構成がほとんど同じです。もちろん、それらは必要な情報ですが、それだけでは他との違いが伝わりません。

今の時代、ユーザーが選ぶ基準は「どんなサービスか」ではなく、「どんな人がやっているか」に移っています。つまり、“この人にならお願いしたい”と思ってもらえるストーリーづくりこそが、個人サイトの最大の差別化ポイントです。

共感を生む“人となりの見せ方”

人となりを伝えるといっても、ただ自己紹介文を載せるだけでは印象に残りません。大事なのは、ストーリーとして構成すること。あなたの考え方や経験に“なぜ”を添えることで、読み手が自然と共感できる流れをつくります。

  • どんなきっかけでこの仕事を始めたのか
  • 仕事を通して大切にしている想いは何か
  • お客様に「どうなってほしい」と願っているのか
  • 今後どんな方向を目指しているのか

この4つを軸に構成すると、“自己紹介”が単なるプロフィールではなく、“理念と信頼”を感じさせるストーリーになります。

“経歴紹介”より“想いの背景”を

「〇〇大学卒業」「〇〇資格保有」といった経歴はもちろん大切です。ただ、それだけでは感情が動きません。共感を得るには、“その資格を取った理由”“その道を選んだ思い”を一言添えることが効果的です。

たとえば、
「前職でお客様対応をしていたとき、もっと直接力になれる仕事がしたいと思い独立しました。」
この一文があるだけで、読み手は一気にあなたの人柄を感じ取ることができます。

写真と文章の“バランス”が信頼を生む

意外と多いのが、「テキスト中心で写真がない」サイト。けれど、人の印象は視覚から大きく影響を受けます。顔写真を載せることは勇気が要りますが、誠実な印象を与える上で非常に効果的です。

ポイントは、スタジオ撮影のような“作り込みすぎた写真”ではなく、自然光の中で撮影された“素の表情”の写真を使うこと。特に個人事業主のサイトでは、「人柄」が信頼の根拠になります。

“お客様の声”をストーリーで伝える

実際に仕事を依頼した人の声も、信頼を支える大事な要素です。ただ、「良かったです」「丁寧でした」といった短いコメントでは印象に残りません。おすすめなのは、お客様の体験を“ミニストーリー”として紹介する形です。

  • 課題: 依頼前にどんな悩みを抱えていたか
  • 対応: どんな提案やサポートをしたのか
  • 結果: どのように状況が変わったのか

この流れで紹介することで、サービスの価値を第三者の目線で伝えることができます。さらに、「自分もこうなりたい」と感じてもらえる共感を生みます。

定期的な発信が“信頼の継続”につながる

信頼は、一度で築けるものではありません。だからこそ、ブログやSNSなどで、日常や考え方を継続的に発信することが大切です。

特に個人事業主の場合、投稿するテーマは「専門知識」だけでなく、“仕事に対する考え方”や“日々の気づき”など、あなた自身の言葉で語る内容が効果的です。

  • 最近の仕事を通して感じたこと
  • お客様との印象的なエピソード
  • 日常で心に残った出来事

こうした発信は“人の温度”を感じさせ、あなたの人柄を継続的に伝えるコンテンツになります。結果的に、初めてサイトに訪れた人が「この人の言葉には信頼感がある」と感じるようになるのです。

“伝える”ではなく“感じてもらう”文章を

個人事業主のサイトでは、言葉の選び方にも工夫が必要です。たとえば「丁寧に対応します」「お客様第一に考えます」といった表現はよく見かけますが、どのサイトにも書いてあり、印象に残りません。

代わりに、
「小さなことでもすぐに気づいて声をかけるよう心がけています」
「納品したあと、喜んでもらえた瞬間がこの仕事の一番のやりがいです」
といった“行動”や“感情”を表す具体的な言葉を使うと、あなたの誠実さや温かさが伝わります。

まとめ:あなた自身が“ブランド”になる

個人事業主にとって、商品やサービス以上に大切なのは「あなた自身」というブランドです。
自分の考え方や価値観、仕事への想いを丁寧に伝えることが、最も強力なマーケティングになります。
サービス説明よりも共感を。数字よりも想いを。
それが、これからの個人サイトに求められる“信頼の設計”です。

▶ ホームページ基本3ステップを見る

\無料相談・診断受付中!/

オフィス・ヒロでは、個人事業主向けホームページの見直し・改善提案を行っています。
お気軽にご相談ください。

▶ 無料相談する